損?得?ディズニーバケーションクラブ(DVC)の価格とメリット・デメリット徹底解説

2018年8月5日

ディズニーのタイムシェア「ディズニー・バケーションクラブ(DVC)」は、何となく魅力的に見えるものの、大きなお金が必要なので、メンバになるのを躊躇する方も多いと思います。
我が家も3回目の説明を聞いて、やっとメンバになり、先日、初めてDVCを利用してウォルト・ディズニー・ワールド(WDW)ディズニー・クルーズライン(DCL)の旅に行ってきました。
今回は、実際にDVCメンバになって感じた、DVCのメリットとデメリットを挙げてみます。

ディズニーバケーションクラブ(DVC)ってどんなもの?

ディズニーのタイムシェアシステム

「ディズニーバケーションクラブ(DVC)」とは、世界各国にあるディズニー・バケーション施設を利用できる、メンバーシップのこと。
一般的に、タイムシェアと呼ばれているシステムです。
初期費用(2017年6月時点で最低100万円程度)を支払ってディズニーのホテルの一部オーナーになり、年間数万円の管理費を支払えば、権利が切れるまで毎年付与されるポイントで、一般の客室よりランクの高い部屋に滞在できるようになっています。

ホームリゾートにより権利の長さが異なる

加入時にホームリゾートを決めますが、権利が切れるまでの長さはリゾートによって異なり、最大50年から年々減っていくので、メンバになったタイミングによります。
ホームリゾートは11か月前から、その他のリゾートは7か月前から予約が可能です。
ポイントの使い方としては、世界のディズニーホテルに宿泊するのが一番効率的でお得ですが、ディズニー以外のホテルで利用することもできます。

ちなみに私は、ハワイのアウラニの説明会に参加してメンバになりましたが、ホームリゾートはWDWにあるポリネシアン・ビレッジ・リゾートです。
昨年メンバになった時点で、ポリネシアン・ビレッジ・リゾートの残りの権利期間は49年間でした。

 

ポイントの繰越と前借が可能

また、毎年付与されるポイントは、繰越と前借が可能。
今年の分を繰り越して、来年、その年に付与されるポイントと、翌年のポイントを合わせて3年分一度に使うことができます。
その分、広い部屋にして大人数で旅行したり、旅行期間を延ばしたりできますね。

DVC概要はイメージしていただけましたか?
では、早速、実際に私がDVCメンバになり、このシステムを使って旅して感じたメリットとデメリットを見ていきましょう!

ディズニーバケーションクラブ(DVC)のメリット

ワンランク上の部屋に泊まれる!

私が感じているDVCのメリットで、一番大きなものは、いつもよりワンランク上のお部屋に泊まれるということ。
DVCのポイントでホテルを予約した場合と、それ以外の方法で予約した場合の価格の差を見ていきましょう。

DVCで支払う費用

たとえば、DVCで最低単位の年間50ポイントのメンバになるとすると、初期費用はだいたい100万円程度。
年間管理費は年々上がっていきますが、4万円弱から上がっていくので、4万円が最大50年続くとして、ざっくり200万円とします。
すると、支払う総額は以下の通り。(メンバになるタイミングやホームリゾートにもよりますが、実際はもう少し安いです。)

初期費用+管理費総額=100万円+200万円=300万円

これを50年で割ると、年間6万円程度の支払いで50ポイントを手に入れることになります。
このポイントをもって、ポイントチャートを見ながら、どこに何泊するかを検討していくわけです。
1泊当たりに必要なポイントは、もちろん時期とホテル、お部屋からの眺めによりますが、同じ時期、同じお部屋タイプ、同じ眺めで比較していきますね。

DVCで予約した場合の宿泊費用

DVCのポイントで予約できるお部屋は1ベッドルーム・ヴィラや2ベッドルーム・ヴィラと言われる、電子レンジや冷蔵庫を備えたキッチン付きで、さらにベッドルームがあるコンドミニアムタイプのお部屋が多くなっています。

例えば、私のお気に入り、WDWのアニマルキングダムロッジのバリューシーズンであれば、1ベッドルーム・ヴィラのスタンダードビューで1泊22ポイントなので、2泊できますね。
といっても、実際のところ、2泊のためにWDWまで行く方は少ないと思うので、1年分のポイントを繰り越し、2年に1度の旅で100ポイントを持っているとすると、4泊できます。
つまり、単純計算ですが、アニマルキングダムロッジの1ベッドルーム・ヴィラなら、4泊して12万円程度です。
もちろん、毎年必要なら最初から100ポイント買うことになります。

DVC以外で予約した場合の宿泊費用

では、同じアニマルキングダムロッジを、安くホテル予約ができると評判のエクスペディアで同じ泊数予約するとどうでしょうか。
もちろん時期によりますが、同じ時期に、同じ1ベッドルーム・ヴィラの価格を見てみると、だいたい1泊5万円。
つまり、エクスペディアでアニマルキングダムロッジの1ベッドルーム・ヴィラで、4泊したら20万円です。
同じお部屋であれば、格段にDVCのポイントを利用して泊まった方が、かなりお得にワンランク上のお部屋に泊まれます。

 

特典が大きい!

DVCメンバは、パークによって、お買い物やお食事などの割引を受けることができます。
特典の数はかなり多いのですが、例えば、私がいままで受けてきた特典は以下の通りです。

WDWでは、大人気の美女と野獣の「ビーアワゲスト・レストラン」も10%引きでした。
またエプコットにあるDVCメンバ専用ラウンジでは、無料でお菓子や飲み物をいただきながら休憩することもできて、暑いパークではとても助かりました。
この他にも、DVCメンバだけが参加できるイベントなんかも設定されています。
お土産や食事の金額が大きくなりがちな海外パークでは、こうした特典だけでも、かなり大きなメリットになります。

 

ディズニーバケーションクラブ(DVC)のデメリット

日本国内ではあまりお得ではない

日本国内でポイントを利用する場合、東京ディズニーリゾートでも利用することが可能です。
以下の3つのディズニーホテルが対象です。

しかし、これらの日本のディズニーホテルの場合、50ポイントでは、バリューシーズンに一番ランクの低いお部屋でやっと1泊。
先ほどのアニマルキングダムロッジと同じ条件で、100ポイントで比べても2泊。

また、メンバー特典も国内で使えるものはありません。
このように、日本国内での利用はあまりお得ではないので、どうしてもポイントが使えない場合の最終手段と言えそうです。

ちなみに、日本から比較的近くて人気の香港ディズニーランドも、全くお得ではなく、50ポイントでは宿泊できても1泊です。
それも、香港ディズニーランド・ホテルでは1泊にも足りません…

使えないと無駄が大きい

DVCの初期費用や管理費は、最低限のポイントでもやはり金額は大きいですよね。
前述のとおり、海外のディズニーリゾートで利用すればお得なDVCのポイントも、日本国内ではお得ではないので、基本的には海外での利用が前提。
そうは言っても、この先何十年、海外旅行を続けられるかもわからないのは当たり前です。

もしポイントが使えない場合、または国内でしか使えない場合、このDVCは持っていても無駄になってしまうというのが実情です。
ただし、このDVCの権利はリセールもできますし、子供に譲渡することも可能なので、その時は対策もとれるかなとは思います。

結論:DVCメンバになってよかった!

メリットとデメリットを挙げましたが、それをもって購入してどうだったかというと、私はDVCメンバになってよかったと思っています。
それは、以下の2つの理由が大きいです。

  • 考えられなかった贅沢な旅が実現する
  • バケーションに行くきっかけができる

それでは、それぞれの理由を詳しく説明しますね!

理由1:考えられなかった贅沢な旅が実現する

まず1つ目の理由ですが、今回、このブログでもたくさんのレポートを書いている通り、DVCポイントを使ってWDWDCLの旅を実現することができました。
これがなければDCLの贅沢な船旅なんて、行けるとも思っていなかったので、行こうなんて考えもしなかったと思います。

我が家は最低限+αのポイントなので、繰越・前借をしてもDCL夫婦2人分は足りませんが、足りない分を現金で補うことで、贅沢にもベランダ付きのお部屋で船旅をすることができました。
また、DCL1人分を差し引いた残りのポイントで、WDWの高級ホテル、グランドフロリディアン・リゾートに宿泊することもできましたし、DVCメンバ専用ラウンジでのんびりすることもできました。
この贅沢は、DVCなしでは味わえなかったと思います。

 

理由2:バケーションに行くきっかけができる

2つ目の理由ですが、DVCがあるから、次のバケーションに行くきっかけができました。
アウラニでDVCの説明を受けた時、「これを持つということ、行こうと考えるということは、実現できるということです」と言われましたが、その通りなのだと思います。
DVCがあるから、次のバケーションを実現しようと動きますし、実現できる気がします。

DVCは小さなポイントから買える分、毎年必死で使うことに追われる必要もないですし、2~3年に1度のマイペースで、大きなバケーションを計画できるのも気に入っています。
我が家は結婚式直後にアウラニを訪れ、その場で契約しましたが、タイミング的にもこの先の人生の楽しみ方を考えるにはよかったです。

 

今回は、ディズニーバケーションクラブ(DVC)について、実際に利用して感じたメリットとデメリットをまとめてみました。
契約には相当ためらい、最終的には乗り気の旦那に任せて契約をした私ですが、今では心からメンバになってよかったと思っています。
大きなお買い物なのでためらうのが当たり前かと思いますが、ぜひこのブログも参考に、納得する結論を出してくださいね!

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